アクションプラン
「再生可能エネルギーの飛躍的推進」を復興の柱に
~福島県の再エネ関連産業集積に向けた取組~
福島新エネ社会構想
福島県の浜通り地域等に新たな産業の創出を目指す「福島イノベーション・コースト構想」をさらに加速し、国、県、関連企業などが一丸となった取り組みにより未来の新エネルギー社会実現に向けたモデルを福島で創出することを目指し策定されました。「エネルギー・エージェンシーふくしま」は、再生可能エネルギー関連産業の育成・集積に向けて、県内企業のネットワーク構築から、新規参入、人材育成、事業化、販路拡大、海外展開まで一体的な支援を行う中核の組織として位置付けられています。
福島県「再生可能エネルギー先駆けの地」アクションプラン
福島県では2040年頃を目途に、福島県内のエネルギー需要量の100%以上に相当する量のエネルギーを再生可能エネルギーで生み出すことを目標とし、必要な施策に取り組んでいます。
エネルギー・エージェンシーふくしまの取組
エネルギー・エージェンシーふくしまは、新たな産業の集積を図るためコーディネート活動を通じ企業同士のコラボレーションを活発にし、様々な企業による事業化プロジェクトが連続的に創出される環境を作り出していきます。
- 再エネ・水素に取り組む企業のネットワークの構築と拡大
- 事業化プロジェクトの創出
- 再エネ・水素産業の販路開拓への支援
- 海外との連携・販路開拓への支援および県内企業の海外進出、海外企業の県内進出を促進
企業間のネットワーキング
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MISSION
再エネ・水素に取り組む企業の
ネットワークを構築します
再エネ・水素に取り組む企業のネットワークの構築と拡大
福島県では、東日本大震災後、再生可能エネルギー・水素関連産業の集積を目指して、産学官のネットワーク構築のため「福島県再生可能エネルギー関連産業推進研究会」を組織し、会員数も2023年3月末で950を超えるなど、全国的にも大きなネットワークに拡大しています。
また、国内最高レベルの再生可能エネルギー研究施設である(国研)産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所(FREA)や世界有数の水素製造能力を有する福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)の立地を生かした連携・推進体制を構築してきました。
このような大きなネットワークの中から、再生可能エネルギー分野の新たな共同研究、事業化案件が生まれています。エネルギー・エージェンシーふくしまは、このネットワークの拡大に取り組むとともに、再エネ・水素に携わるすべての皆様に最新の情報をお届けいたします。
福島県再生可能エネルギー関連産業推進研究会
設立目的
福島県における再生可能エネルギー関連産業の育成・集積を図るため、再エネ・水素に取り組んでいる企業、参入を考えている企業、自治体等の広範なネットワークを形成することを目的に2012年7月に発足しました。
福島県再エネ研究会登録会員数の推移
事業化プロジェクトの創出
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MISSION
福島県内企業による新技術、新製品
新たなビジネスモデルの創出を支援します
再生可能エネルギー事業化プロジェクトの創出
福島県再生可能エネルギー関連産業推進研究会で構築した企業間ネットワークを軸に、再生可能エネルギー・水素の新技術や新製品の開発など、新たなビジネスモデルの構築に向けた企業の取組を支援します。
また、新たに再エネ・水素産業への参入を目指す企業・団体に対して、福島県と連携しながら人材育成への支援や関連企業とのコーディネートなどの支援を行っています。
福島県再生可能エネルギー関連産業推進研究会「事業化ワーキンググループ」(WG)の取り組み
新技術や新製品の開発、新たなビジネスモデル等の構築を目指す研究会の会員企業による事業化WGの取組を支援します。
専門のコーディネーターによるアドバイス、最新の業界情報の提供、販路開拓・ビジネスマッチングなど、事業化に向けて様々な支援を実施します。2017年度から2022年度まで11のWGが発足し、事業化の活動を進めています。
- 県内公共団体施設整備等への地中熱導入や熱応答試験業務等の受注
- 県内外の風力メンテナンス業務の受注
- WGメンバーによる協同組合等の設立
福島県及び(国研)産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所(FREA)との協力
福島県やFREAが行う再生可能エネルギー・水素関連産業の育成、集積に向けた補助事業について、「エネルギー・エージェンシーふくしま」がその推進・事業化に向けて支援しています。
- 再生可能エネルギー事業化実証研究支援事業補助金
- 脱炭素関連技術開発事業化可能性調査事業費補助金
- 水素関連産業人材育成支援事業費補助金
- 再エネメンテナンス関連産業参入支援事業補助金 など
(国研)産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所(FREA)
- 被災地企業等再生可能エネルギー技術シーズ開発・事業化支援事業
販路開拓支援
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MISSION
再エネ・水素産業の販路開拓を支援します
再エネ・水素産業の販路開拓への支援
福島県は、再生可能エネルギー・水素関連産業でビジネスに取組む企業・団体の皆様に関連技術の発信、商談・交流・産学官連携の場を提供しています。
福島県で開催する展示会のほか、首都圏で行われる再生可能エネルギー関連産業の展示会、海外で開催される世界的展示会にも販路拡大や海外展開を目指す福島県企業の皆様とともに出展し、福島の再エネ・水素、企業の取組を広く発信しています。
ふくしま再生可能エネルギー産業フェア(REIFふくしま)
ふくしま再生可能エネルギー産業フェア(REIFふくしま)は、福島県が再エネ・水素関連産業の集積を促進することを目的に、2012年から毎年開催する東北最大規模の展示会です。再エネ・水素・省エネなど最新情報の発信をするとともに、ビジネスマッチングの場を提供しています。
首都圏展示会への参加
福島県の再エネ・水素の取組を発信するとともに、関連ビジネスに取り組む福島県企業の販路開拓に向けて、毎年首都圏で開催される再生可能エネルギー関連の展示会に再エネ研究会会員企業とともに参加しています。
ふくしま再生可能エネルギー産業フェア(REIFふくしま)
展示会の場や再エネ研究会の分科会等において、大手の再生可能エネルギー・水素関連企業と福島県内企業・会員企業のビジネスマッチングを行っています。
- 風力発電関連部材供給受注
- ウインドファームの保守点検業務の受託
海外連携支援
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MISSION
福島県企業の海外進出と販路開拓を支援します
海外との連携・販路開拓への支援
福島県は、東日本大震災以降、再生可能エネルギー先進地である海外との交流や連携を進めています。2014年2月にはドイツ・NRW州、同12月にはデンマーク王国大使館、2019年10月にはドイツ・ハンブルク州、スペイン・バスク州とも連携覚書を締結しました。
エネルギー・エージェンシーふくしまは、2017年4月の発足後、ドイツ・NRW州、ドイツ・ハンブルク州、デンマーク王国、スペイン・バスク州のそれぞれの再エネ支援機関と連携覚書を締結し、福島県企業の再エネに関する技術開発や販路開拓など海外進出を支援しています。
2017.11
ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州
2018.09
ドイツ・ハンブルク州
2019.05
デンマーク王国
2019.05
スペイン・バスク州
海外セミナー・マッチングの開催
再生可能エネルギー関連研究開発支援
- 海外再エネ・水素製品の代理店契約の締結
実績
- E-world energy & water 2024 2024年2月20日~22日ドイツNRW(ノルトライン=ヴェストファーレン)州エッセン市で開催
欧州最大のエネルギー見本市に福島県と共同で出展 - WindEnergy Hamburg 2022年9月27日〜30日ドイツ ハンブルグ州で開催
世界最大級の風力展示会へ福島県と共同で出展 - HUSUM Wind 2023 2023年9月12日~15日ドイツ フーズム市で開催
風力エネルギー国際総合展に福島県と共同で出展