2020年度 ふくしま地中熱利用情報交換ファーラム 開催報告

 2020年12月21日 須賀川市役所会議室に於いて、2020年度ふくしま地中熱利用情報交換フォーラムが開催されました。コロナ禍ということで参加者を100名以内に絞り、万全の感染予防策が施されました。

 はじめに地中熱利用技術の概要について、福島県地中利用技術開発有限責任事業組合(略称:ふくしま地中熱LLP)の須藤組合長から説明がありました。講演では、LLPの組織概要ついで地中熱の概要についてわかりやすい説明があり、さらに今回で16回目となるフォーラムについて紹介が、最後には以後の講演について簡単な説明がありました。

 続く基調講演では、産総研FREAの内田チーム長から「新方式 熱応答試験の全国標準化を目指して」と題して、2018年度からFREA地中熱チームとふくしま地中熱LLPとが共同研究として取り組んできた新方式の熱応答試験法(簡易TCP)について紹介がありました。簡易TCPは従来のTRT試験法に比して1/5以下のコストで実施可能であることから、今後は全国標準化へ向けて普及を進めていくとのことでした。

 その後「須賀川土木事務所庁舎のZEB化の概要と県内での再エネ・省エネ施設導入促進へ向けて」パネルディスカッションが行われた。パネラーとして(株)土田建築設計事務所代表取締役社長 飛木加奈氏、ミサワ環境技術(株) 常務取締役 田中雅人氏、福島県土木部営繕課課長 田母神秀顕氏が登壇、コーディネータの福島大学 赤井仁志教授のリードのもと活発な議論が展開されました。

 なおフォーラム終了後,参加者は福島県土木部営繕課により別途企画された須賀川土木事務所ZEB見学会へ参加しました.