2021/07/07
令和3年度 第1回 バイオマス分科会が令和3年7月6日(火)午後2時00分から4時05分まで開催しました。
今回は感染症対策の観点から完全リモートのウェビナー形式となりましたが、約40名の方の参加を得て開催されました。
バイオマス利用は地産地消型再生可能エネルギー利用として期待されているものの、入口側原材料の不均一性や、その後の設備運転ノウハウ、さらには投資回収が困難とされているため事業化が難しいとされていました。しかしながら、昨今の研究による知見や、実プラントの運用経験からのノウハウ蓄積から、条件をうまく揃えることで、このバイオマス利用の事業化が可能となってきました。
今回の分科会セミナーでは、メタン発酵システムに絞り、最新の知見や事業化の状況に関する情報の提供を目的として開催いたしました。また、予定の講演終了後にデンマーク王国大使館より新しいバイオマス技術の紹介がありました。
今回新たに分科会長に就任した(国研)国立環境研究所気候変動適応センターの大場主席研究員の開会あいさつに続き、以下の講演が行われました。
(1)「地域持続性を高めるバイオマス-国立環境研究所の県内外での取り組み」
国立研究開発法人国立環境研究所 気候変動適応センター 主席研究員 大場 真 氏
(2)「最新の研究に基づいた、バイオガスシステムの投入原料選定のポイント」
国立研究開発法人国立環境研究所 資源循環領域 主任研究員 小林 拓朗 氏
(3)「建物内小規模バイオガスシステムについて(ハルカスの事例+高油分のガス化)」
株式会社竹中工務店 技術研究所 環境・社会研究部 地球環境G 研究主任 奈良 知幸 氏
(4)「いわきバイオマス発電所の運用状況と、畜産系小型メタン発酵の事業化に向けた取り組み」
共栄株式会社 常務執行役員 鈴木 久伸 氏
講演ごとに、参加者の方からの質問があり講演に対する高い関心が伺えました。
※福島県再エネ研究会会員の方は、会員専用ページより資料等がご覧になれます。