令和6年度 第3回風力分科会 開催報告(開催日:2025.03.07)

令和6年度 第3回風力分科会 開催報告

日 時:令和7年3月7日(金)8:30~17:10
視察先:
福島復興風力合同会社 阿武隈風力発電所田村市都路町)
FOMアカデミー(風力専門トレーニングセンター)(福島市飯坂町茂庭遠西96-1)
参加者:26名

最初にR7年4月の運開を目指す、阿武隈風力発電所を訪問し、代表の平野氏より管理事務所にて、阿武隈風力事業のスケジュール、風車基礎部分の建設状況、ブレード、ナセルなどの風車部材の輸送、建て方について説明を受けました。現時点で、3.2MWの風車が46基と国内最大級の風力発電所となります。
その後、雪が少し残る第4変電所近くの風車を見学しました。
尚、説明を受けた管理事務所はZEB仕様の建物で、地域住民にも料理講習会などのイベントにも活用されているそうです。
R6年度の風力分科会では、滅多に見ることが出来ない、建設現場の見学も実施していることから、参加各位も大変有意な視察だったとの感想がありました。

次に、風車メンテナンスの安全規格(GWO)のトレーニングセンター、福島市茂庭にあるFOMアカデミーを訪問しました。ここでは、GWOの訓練施設の内容について説明を受け、その後、ナセルを見立てたGWOの基本安全トレーニング施設、メンテナンスツールや保護具、VR動画による風車メンテナンス風景、さらに地域コミニュティとの連携の一環として、子供たち向けのオープンクラスなどについて説明を受けました。最後に、福島県の再エネの取組について説明を受け、参加者の理解も深まったと感じています。参加者からは、とても立派な施設で、感銘を受けたなど称賛のお言葉をいただきました。

最後に、今回は阿武隈北部と呼ばれる風力発電所となりますが、同時期に阿武隈南部発電所も建設中でR7度内に完成の予定で工事が進められています。完成すれば、南北合わせ108基の風車が立ち並ぶことになり、国内最大級と風力発電所となることから改めて阿武隈山系を横切る視察なども検討していきたいと考えておりますので、今後も会員皆様の参加をお願い致します。

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